たいきちです。
「ビットコインはデフレ通貨」ということを耳にしたことはあるけど、イマイチどのような意味だか理解できていない…
そのような方のために、今回は「ビットコインのデフレ的性質」に関して、以下の内容を紹介していきます。
- ビットコインがデフレ的性質を持っているとどうなるの?
- ビットコインのデフレ的性質のメリット、デメリット
- ビットコイン以外のデフレ的性質がある仮想通貨
ビットコインの「デフレ的性質」について理解し、ぜひ今後の投資判断に役立ててみてください。
ビットコインのデフレ的性質とは何か
そもそも「インフレ」と「デフレ」、それぞれの定義を確認しましょう。
- インフレ:「需要<供給」通貨の需要より供給量の方が多く、通貨の価値が低い
- デフレ:「需要>供給」通貨の需要より供給量の方が少なく、通貨の価値が高い
インフレ・デフレは需要と供給の関係で決定され、通貨価値に影響を及ぼします。
これを踏まえて「ビットコインのデフレ的性質」を一言でまとめたものが以下です。
「ビットコインは供給量に限りがあるうえ、需要は今後さらに増える可能性がある」
これを紐解くためのポイントが以下の2つ。
- ビットコインは供給量に限りがある
- ビットコインの需要が今後さらに高まる可能性がある
要するに、「ビットコインは「供給」に限りがあるが「需要」は増え続けているため、「需要>供給」になりやすく通貨価値が高まる可能性が高い」ということ。
これを更に紐解いていきましょう。
ビットコインは供給量に限りがある
ビットコインはそもそも発行上限枚数が「2,100万枚」と決められています。
これは、発行枚数に限りがないと、市場にビットコインが出回りすぎて希少性・価値が落ちてしまうため。
発行上限が定められていない日本円とは異なり、ビットコインはそもそもの供給量に限りがあるのです。
また、ビットコインには「半減期」といって、一定期間ごとにビットコインの新規発行量が減少していくというプログラムが組み込まれています。
このように、「ビットコインは上限が定められており、年々発行量が減少している」という事実をまずは覚えておきましょう。
ビットコインの需要は今後さらに増える可能性がある
ビットコインは通貨として使用する際に以下のような特徴があります。
- 時と場所を選ばず取引が可能である
- 無制限の支払い、受け取りが可能である
- 安い手数料で海外との取引に利用できる
故に、もし今後ビットコイン決済が普及してメジャーな決済方法の1つとなるのであれば、ビットコインの需要は大きく高まっていくと予想されます。
しかし一方で供給量には限りがあるので、ビットコイン需要が高まっている頃には、非常に希少性の高い通貨となっている可能性が高いのです。
これがビットコインが「デフレ的性質」、つまり「需要>供給」になりやすく、価値が高まりやすい通貨だといえる理由です。
ビットコインがデフレ的性質を持っているとどうなの?
それでは、ビットコインがデフレ的性質を持っていると、具体的にどういった部分がポイントとなるのでしょうか?
これは一言で言えば「今後どんどん価値が高まっていく可能性が高い」といったことが挙げられます。
というのも、そもそもビットコインは供給量に限りがありますので、定められた発行量を皆で取り合う形となっています。
そのため、需要が高まってビットコインを欲しがる人が増えれば、通貨価値は高まっていくのみとなります。
発行上限のない法定通貨と異なり「発行量を増やして相場を下げる」というような価格のコントロールもしにくいです。
現在は取引量や購入者がまだ少ないため相場バランスの変動が激しいですが、ビットコイン決済の普及等で需要が増加すれば、それだけ取引量が増えて相場が安定する可能性も高いでしょう。
将来的にビットコイン市場が大きくなっていけば、最終的に安定して高値をキープするようになる可能性も十分に有り得ます。
ビットコインのデフレ的性質のメリット
それでは、ビットコインがデフレ的性質を持っているとどのようなメリットを得られるのでしょうか?
ビットコインのデフレ的性質によるメリットを2つ紹介します。
保有しているだけで価値が高まる可能性が高い
ビットコインは供給量に上限があるため、デフレを引き起こしやすい通貨。
よって理論上は、「欲しい人がいる限りは、ただ持ち続けているだけで価値が上がり続けていく」というメリットがあります。
また、これまで4年に1度のペースで「半減期」を迎えているため、発行量はどんどん減ってきています。
実際2013年、2017年は半減期を迎えて新規発行量が減少し、ビットコインバブルが起きました。
今後更に希少性は高まっていくので、投資に詳しくない方でも、「持っているだけで」大きなリターンを得られる可能性が高いのです。
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インフレ対策として活用できる
ビットコインは、金と同様にインフレ対策として活用する方もいます。
ビットコインって支払いに使えるとこなんてほぼ無いし、価値が乱高下するし、なぜそんなものを買うのだろう?
と思ってたけど、現金って眠らせておくよりも、物価によって価格が変動するものに変えておけばインフレ対策になるんですね。
つまり、金(きん)を買い集めるようなものなのですね(^ω^)
— カピバラオート@廃道動画スペシャリスト (@teisan2) January 8, 2021
おはようござます
インフレ対策に預貯金をビットコインに替えてきます— もっちぃ (フンドシ配達員) (@kouji19700412) December 22, 2020
ビットコインはデフレ的性質によって通貨価値が下がりにくいため、現金のインフレ対策としてビットコインを購入するのもアリみたいですね。
このことから、多くの現金を所持していている方は、インフレヘッジ兼長期投資としてビットコインを購入するのもおすすめ。
ビットコインのデフレ的性質のデメリット
続いては、ビットコインのデフレ的性質のデメリットを2つ紹介していきます。
コントロールが難しい
ビットコインはそもそもブロックチェーンによって「非中央集権的な通貨」を実現しているとされています。
これはビットコインの良いところでもあるのですが、逆に言うとマネーサプライをコントロールできないため、需要と供給のバランスが崩壊した際にリフレーションを行うのが非常に難しいのです。
ちなみに法定通貨であれば発行量に限りはないため、経済状況に合わせて発行量を調整し、インフレやデフレを修正することが可能。
デメリットの1つとして、ビットコインのデフレが進み続けた場合
- 購入する人が誰もいなくなる
- 手放す人が誰もいなくなる
といったリスクがあり、「これらを修正するのが難しい」という点は注意しましょう。
経済破綻を起こす可能性がある
ビットコインによる経済の悪影響を懸念する声もあります。
これは「過去に行われてきた経済政策のうち、マネーサプライに限りがあるモノは総じてデフレを引き起こし、経済破綻や悪化を引き起こしてきた」とされていることに起因します。
というのも、デフレによって通貨の価値が上昇するということは、債務の実質価値が増加することに繋がるからです。
例えば、1000万円で家を購入したとしても、デフレで物価価値が10%下がった場合、
債務:1000万円
家の価値:1000万円→900万円
というように、実質的な借金のみが増える形になります。
そのため、ビットコインによってデフレが進んだ場合の経済への悪影響もデメリットだといえるでしょう。
その他、従来の通貨とは異なる点が多いため、経済に予測できないような悪影響を及ぼす可能性もあります。
ビットコイン以外のデフレ的性質がある仮想通貨
それでは、ビットコイン以外にデフレ的性質を持つ仮想通貨はなにがあるのでしょうか?
これは要するに、「発行枚数上限があるかないか」でチェックすればOK。
結論として、発行枚数上限が定められていてデフレ的性質を持っている主要な国内仮想通貨は、以下の10つです。
参考:https://coincheck.com/ja/article/403
これらの仮想通貨は発行枚数上限が定められており、希少価値が高まりやすい性質自体は持っていますので、将来性を予測しつつ今後の投資判断に役立ててみてください。
ビットコインのデフレ的性質まとめ
今回はビットコインのデフレ的性質について紹介してきました。
まとめとして、ビットコインのデフレ的性質を鑑みると、「まだ発行枚数が上限に達していない今だからこそ持っておくべき仮想通貨」だといえます。
それに「ビットコインは今後価値が上がるためとりあえず保有しておくべき」と考える人は他にも多くいるでしょう。
そうなると「供給量の上限」「ホールドする人の増加」の2つの要因によって、希少性及び価値はどんどん高まると思われます。
ぜひ今のうちに入手し、長期的な目線でのホールドを検討してみてください。