たいきちです。あなたはご存知でしょうか。
PlanBが考案した「S2Fモデル」によるビットコインの価格予想モデルが注目されています。
このS2Fモデルは「Bitcoin Stock-to-Flow Cross Asset Model(ストック・フローモデル)」と呼ばれるもので、twitterアカウントのPlanB(@100trillionUSD)が提唱しているもの。
PlanBとは、ビットコインの価格予想をしている有名なアナリストであり、Twitterアカウントはすでに17万人を超えるフォロワーが存在します。
ストック・フローとは、資産の流通量(ストック)と新たに採掘される生産量(フロー)に着目して適正価格を導き出すというもの。
ビットコインは発行の上限値が決められていることから、金などの貴金属と同じように希少価値の高い資産になるものと考えます。
現在、流通している約1800万BTC、1年間に生産される量、ビットコインを開発したサトシ・ナカモトが所有している100万BTCが考慮されて価格が計算されています。
このモデルが極めて制度が高い予想であることから、世界的にも高い評価を受けており、この半年ほどみてもPlanBのフォロワー数は数万人増えています。
注目度の高さは理解できるのではないでしょうか。
ここでは、これからビットコイン投資を始めるという30代ITエンジニアのために、PlanBの「S2Fモデル」を徹底解説いたします。
ビットコインの「S2Fモデル」とは
PlanBの「S2Fモデル」にある根本的な考え方に『希少性』があります。
ビットコインを金や銀などの希少価値が高い貴金属と同じように希少性が高いと考えることが特徴的であると言えるでしょう。
そもそもなぜ金や銀に高い価値があるかと言うと、以下の2つの要素があるからだと考えられます。
- 偽造が不可能であるから
- 作り出すために大きなコストがかかるから
もし金や銀などが容易に作り出すことができるものであれば、現在ほど高い価値にならなかったことは想像できるでしょう。
技術的には可能なのかもしれませんが、作り出すために莫大なコストがかかってしまうのであれば、それは現実的なものではありません。
それをそのままビットコインにも当てはめることができます。
ビットコインはあくまで「仮想」の通貨なので、簡単に偽造できそうなイメージをお持ちかもしれませんが、生成するためには大量の電力が必要であることが知られており、容易に偽造することは不可能なのです。
しかもプログラムで生成の上限値が決められていることもあり、希少価値はかなり高いものとなっています。
ビットコインをつくったと言われる「サトシ・ナカモト」は、最初からビットコインの希少性について着目していたために、価値が高くなることは当然のことと言ってもいいのかもしれません。
PlanBとは何者?
PlanBとは冒頭にもお伝えした通り、ビットコインの価格予想を行う、いま世界で注目されているアナリストの一人です。
Twitter上ではPlanBというアカウントにて情報発信を行っていますが、リアルではオランダのファンドマネージャーとして活躍しており、数千億円規模の資産を運用していることでも知られています。
PlanBは、2019年3月に「S2Fモデル」を発表しており、ビットコインが過去10年間で最もリターンの高い資産であるとしています。
その考えの基本となっているものが、上記でご説明した「希少性」になります。希少性が高いことか何よりも資産価値の高さを意味していると考えているのです。
世界的に注目されているGAFA株(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)、金、不動産などとビットコイン投資を比較して説明していることから注目を浴びるようになりました。
しかも、その中でビットコイン価格はこれからも上昇し続け、現在の価格よりも10倍以上の価格上昇の可能性についても言及、1BTCが10万ドル(約1000万円)を超え、28.8万ドル(約2880万円)に向かっていると報告しています。
次の章では、PlanBの予想の内容について見ていきたいと思います。
ビットコインは28.8万ドルに向かっている!その根拠とは
2020年5月12日には、ビットコインの半減期を迎えました。
半減期とは、ビットコインを生み出したサトシ・ナカモトがプログラミングした21万ブロックごとのマイニング報酬が半分になるというもの。
1ブロックあたりのマイニング報酬が12.5ビットコインから6.25ビットコインとなっています。
2020年3月には50万円台にまで下げたビットコインは、半減期に向かって回復を見せ始め、半減期を迎えた2日後の5月14日には100万円台の大台を超えることになりました。
PlanBはツイートの中で、半減期を迎えて上昇傾向にあることに対して、「S2Fモデル」の予想通りであると主張しています。
「ビットコインの値動きは、時計のように正確である」と。
では、PlanBの「S2Fモデル」がどのような予想を立てているのか、実際のツイート内容とその後の値動きなども紹介しながら、今後の価格分析についても触れていきます。
2020年の値動きとS2Fモデルの予想との比較
2020年に入るとPlanBはS2Fモデルの最新版である「S2FX」を公開しています。
従来のS2Fモデルを基本として、金や銀といった資産価値をひとつの定式で評価するものになっています。それは金の資産価値と大きな関連性があることが分かるからです。
同年6月に入るとPlanBは、新しいS2Fモデルの予想において「価格上昇時に現れるred dot(赤い点)が点灯した」と報告しています。
6月に入った時点のビットコイン価格は約109万円。その後、PlanBの予想通り、8月には120万円を超える上昇を見せていることが分かります。
9月でのPlanBのツイートでは、「そろそろ価格の上昇を見せ始めるだろう」と予想を語っています。
ツイート後の値動きを追ってみると、10月後半あたりから130万円を突破、さらに上昇を続け11月に入ると150万円を超え11月終盤には200万円を超えていることが分かります。
この記事を執筆している12月23日現在においては約246万円となっており、さらに上昇をうかがわせる勢いとなっています。
ビットコインは28.8万ドルまで上昇するのか
PlanBの考案したS2Fモデルが高い精度で予想が的中していることが分かります。
PlanBはアナリストとしてさまざまな資産に向き合ってきた中で、ビットコインが極めて高い資産価値を持っていることを指摘しています。
その根拠としてシャープ比率(リスクに対して収益が見込まれる指標)を挙げています。
一般的に資産価値が高いものでもシャープ比率が1.0程度であることに対し、ビットコインの指標は2.5を超えていることが知られています。
このような根拠も示しながら、今後も上昇傾向が続くと予想し、公開している情報の中では10万ドル(約1000万円)を超えることを報告しています。
さらに、ビットコインの供給量が2024年までに1900万BTCになることを仮定し、1BTCが28.8万ドル(約2880万円)になるという予想まで立てているのです。
今まで高い精度で予想してきたS2Fモデルだけに、かなり信憑性の高い予想であることと言えるのではないでしょうか。
まとめ
ビットコイン投資の価格予想において欠かせない、twitterアカウント「PlanB」のS2Fモデルについて、将来の価格予想の解説をお伝えしました。
オランダのアナリストPlanBは、ビットコインの希少性に着目し、S2Fモデルを考案し、2019年から価格予想を発表してきました。
高い精度で値動きを掴んできたことから、今後もかなり信憑性の高い情報であると世界中から注目されています。
2020年の値動きは、S2Fモデルが示した通り、半減期以降には上昇傾向が続いています。
PlanBは近い将来に1BTCが1000万円を超えると断言し、2024年までにビットコインの供給量が1900万BTCとなるならば2880万円をも超えるだろうと予想しています。
上場企業においてもビットコインを資産として保有し始めていることからしても、資産価値の高さは言うまでもないでしょう。
次の記事では、ビットコインの買い方について解説しています。
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