「将来や老後になんとなく不安があるけれど、どう備えればいいかわからない」
「投資や資産運用をしてみたいけれど、損したりしないか不安」
薬剤師は比較的安定している職業とされていますが、今の時代、このような疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし結論から言えば、「薬剤師こそ資産運用を始めるべき」だといえます。
今回は以下の内容を紹介していきますので、将来に何となく不安を抱えている薬剤師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 薬剤師こそ資産運用を始めるべき理由
- 薬剤師が資産運用方法を選ぶ際のポイント
- 薬剤師におすすめの資産運用方法6選
薬剤師こそ資産運用を始めるべき!その理由とは?
冒頭でも述べたように、今の時代は薬剤師こそ資産運用を始めるべきだといえます。
まずはその理由を3つ紹介していきます。
- 「老後は安泰」ではなくなりつつある
- 安定性が高い薬剤師なら堅実に運用可能
- ライフイベントに備えられる
①「老後は安泰」ではなくなりつつある
2019年の6月、金融庁から「老後資金は2,000万円必要」と発表されました。
これは
- 人生100年時代に突入する可能性が高く、老後は30年ほどあると考えられる
- 消費の統計データからみると、年金だけでは毎月およそ5万円が不足する
といったことを前提として考えられており、結論として「年金とは別に老後資金が2000万円必要である」といったことを示しています。
当然ですがこれは薬剤師も例外ではなく、「将来年金だけでは満足に生きていけない」といったことになる可能性は十分ありえるのです。
5万円不足するだけなら節約すればいいという考えもあるかもしれませんが、何かあった時の備えという意味でも、お金はあるに越したことはありません。
老後働くのもいいですが、体力的な問題を考えると、今から蓄えを増やしておいた方が安心して老後を過ごせるのではないでしょうか。
② 安定性が高い薬剤師なら堅実に運用可能
資産運用を始めようと考えた際、
- そもそも積み立てるほどの収入や貯金がない
- 収入や職業が不安定で、定期的に積み立てるのが難しい
といった方だと、将来に不安を持ちつつも「資産運用に回すお金がない」といったことになってしまうでしょう。
しかし、薬剤師は平均年収が500万円と比較的収入が高いので、資産運用を行うお金はなんとか捻出できるはず。
また、薬剤師は国家資格であり誰でも替えが効くという仕事ではないため、不景気によるリストラや就職難などの心配が比較的少なく、安定性が高いのもプラスだといえます。
以上のことから薬剤師は堅実な積み立てとは相性がいいといえるため、月々の給与のうち、ほんの僅かでもいいので投資・資産運用に回していくといいでしょう。
③ ライフイベントに備えられる
資産運用をしておくと、結婚や子供の進学などのライフイベントへの備えとしても安心です。
確かに薬剤師は安定収入があり、平均年収も比較的高いですが、決して「お金持ち」とは言えません。
よって、イベントや事故などで大きな出費があると、家計が厳しくなる可能性は大いにあるでしょう。
薬剤師の収入事情を踏まえると、備えとして今のうちからコツコツ積み立て運用していくことは大切だと言えます。
薬剤師の資産運用方法の選び方
薬剤師が資産運用を始めるべき理由を3つ紹介してきました。
しかし、資産運用と言っても様々なサービスがあるため、いざ運用を始めようと思っても、「どれを選んでいいのかわからない」という方も多いでしょう。
そういった場合は、ぜひ以下を基準に資産運用方法を選んでみてください。
- 「ローリスクローリターン」か「ハイリスクハイリターン」か
- 投資や資産運用の知識がなくても運用していけるか
- ほったらかしでも大丈夫か
それぞれ詳しく紹介していきます。
①「ローリスクローリターン」か「ハイリスクハイリターン」か
まずはリスク許容度によって資産運用方法を選びましょう。
資産運用の方法は大きく
- ローリスクローリターン
- ハイリスクハイリターン
に分けられます。
よって、「堅実にコツコツ運用していきたい」のか、「多少リスクを取ってでも大きなリターンを狙いにいきたい」のかで、選ぶ運用方法は異なってきます。
どちらかが正解というわけではありませんが、リスクが高い商品を選ぶ場合は投資知識がないと失敗する可能性も高いと思いますので、最初はローリスクな商品を選んだ方が無難でしょう。
② 投資や資産運用の知識がなくても運用していけるか
続いて、「資産運用の知識がなくても運用していけるか」という点も重要です。
自身で1から10まで運用していくような方法を選んでしまうと、投資の知識が必要になるため、プライベートな時間を投資の勉強に費やす必要が出てきます。
かといって知識がない状態で運用を行ってしまえば、最大限の利益を得ることもできません。
よって、初心者のうちは「知識があろうがなかろうがある程度似たような結果が出る」ような運用方法を選ぶのがおすすめです。
③ ほったらかしでも大丈夫か
最後に、「ほったらかしでも大丈夫か」というポイントをチェックしましょう。
これは要するに、「手間が発生するのは買う時と売る時だけ」という金融商品を選ぶ、ということです。
例えば株式投資やFXなどはチャートを随時確認する必要があり、どのタイミングで売り買いするか判断しなければなりません。
これを本業と並行するのは中々の負担ですので、
- 自動で運用してくれる
- 長期保有することでジワジワ利益が出てくる
などの特徴がある、ほったらかしでもOKな金融商品を選ぶようにしましょう。
知識0でもOK!薬剤師が始めるべき資産運用6選
ここまで紹介してきた選び方を踏まえ、おすすめの資産運用方法を6つ紹介していきます。
リスク度 | 投資知識 | ほったらかし | 概要 | |
iDeCo | ローリスクローリターン | ある程度必要 | OK | 積立運用を行い、60歳以降に受け取れる |
積み立てNISA | 運用方法による | ある程度必要 | OK | 非課税で積立投資ができる |
仮想通貨 | ハイリスクハイリターン | なくてもOK | OK | バブルが来れば大きなリターンを得られる |
ロボアドバイザー | 運用方法による | なくてもOK | OK | ロボットが資産運用を代行 |
投資信託 | 運用方法による | 必要 | 基本的にOK | 運用の専門家が投資を代行 |
証券投資 | 運用方法による | 必要 | 運用方法による | 投資を覚えて、自分で運用していきたい方はこれ |
1つずつ掘り下げていきます。
① iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛け金を自身で積み立てていき、60歳以降の好きなタイミングですべて受け取れるというサービスです。
以下3点を自身で決定して運用していきます。
- 掛け金
- 運用する金融商品
- 受け取りタイミング(60歳以降)
長期的に積立運用していけるのがメリットですが、一方で運用する金融商品は自分で決定しなくてはならないため、元本割れを避けるためにはある程度の知識が必要となります。
とはいえ初心者向けで低リスクの商品を多く取り扱っているので、将来への備えという意味では大いに役立ってくれるでしょう。
iDeCoの資料請求はこちらがおすすめです。
② 積み立てNISA
積み立てNISAは「長期的・少額からの投資を非課税で行える」という制度です。
毎年40万円を上限として特定の投資信託を購入することが可能なのですが、手数料が低いものや低リスクの金融商品ばかりを取り扱っているため、投資初心者でも失敗しにくいのが特徴。
その他、
- 積立投資しかできないので、逆に売買タイミングの判断が不要
- 毎月100円から積立可能
- いつでも換金可能
と、投資初心者でも気軽に始められるメリットが多くあります。
基本的にはほったらかしで毎月コツコツ積み立てていくだけなので、とても始めやすい制度だといえるでしょう。
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③ 仮想通貨
仮想通貨は簡単に言えば「デジタル上の通貨」であり、需要と供給の関係によって相場が変化します。
つまり、1万円で買った仮想通貨でも、後々多くの人が購入して需要と供給のバランスが変化すれば一気に価値が跳ね上がり、その差額分得をするという仕組みです。
そんなビットコインによる資産運用は「ガチホ(長期保有)」が主流であり、値が一気に上がるまで数間待ち続けるのがセオリーとされています。
それゆえに、ビットコインは数年間「持っているだけ」でもOK。
いつかまた来るであろうビットコインのバブルに備え、ある程度コインを保有しておくといいでしょう。
「もうビットコインバブルは終わり、ブームは過ぎた」 「ビットコインはギャンブルと同じ」 2017年にビットコインバブルと騒がれたのも束の間、今ではこのように考える方も増えてきているでしょう。 しかし、結論から言えばそれは大きな[…]
④ ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、投資アルゴリズムに則ったロボットが資産運用を代行してくれるサービス。
大きく「投資一任型」と「アドバイス型」の2種類に分けられるのですが、投資一任型のロボアドバイザーであれば、ほとんど任せっきりでOKです。
最初に診断を行い、その結果からあなたに応じた運用プランを提案してくれますので、ほったらかしでも満足いく運用を行ってくれるはずですよ。
これまでは投資というととっつきにくい印象がありましたが、ロボットが運用してくれる「ロボアドバイザー」によって、誰でも気軽に投資を行えるようになりました。 しかし、 「資産運用を始めたいけど、ロボアドバイザーってどういうもの?」 […]
⑤ 投資信託
5つ目は投資信託ですが、これは簡単に言えばロボアドバイザーの人間版です。
代行者にお金を預けることで代わりに資産運用を行ってくれるのですが、基本的に投資する商品などは自分で決めなくてはいけません。
よってロボアドバイザーと異なり完全にお任せはできず、ある程度の知識は求められてしまいます。
ただ、逆に言えば知識がある方や今後投資について勉強していきたいという方は投資信託がおすすめです。
証券投資
6つ目は証券投資。
これは自身で証券会社の金融商品から伸びそうなものを選び投資していくもので、主に以下2つに分類できます。
- ネット証券…ネットで自身で株等を購入する。手数料が安いが自力で行う必要あり。
- 店頭証券…店頭で証券マンのアドバイスを受けて株等を購入する。サポートが入る分手数料がかかる。
基本的には自分で金融商品を選ぶ必要があるので、今回紹介した方法の中で最も投資の知識が必要とされます。
ただ、知識が求められる以上、長期的に見たときにこちらの方が投資に対する理解が深まるため、勉強に割く時間を確保できる方は証券投資を選ぶのも手でしょう。
証券会社を選ぶ際は、以下の基準で選んでみてください。
- 手数料
- 取り扱っている金融商品
- 店頭証券でサポートを受けたい場合は、証券会社の「近さ」
特に手数料は意外と負担になってきますので、最初のうちはそこを一番に比較するのがおすすめです。
たいきちおすすめの証券会社はこちらです。
薬剤師こそ資産運用を始めていこう
今回は薬剤師の資産運用方法について紹介してきました。
将来への備えとしてダブルワークなどで収入を高めていくのもいいですが、それは一時的な収入ですし、何より日々の負担が大きく増えてしまいます。
よって、老後やこの先の人生において漠然とした不安を抱えているのであれば、気軽に始められる資産運用から始めてみてはいかがでしょうか?
薬剤師であれば上手く積立に回す費用も捻出出来るかと思いますし、資産運用は始めるのが早ければ早いほど、それだけ利益増加も期待できます。
「善は急げ」ということで、ぜひ少額からでも資産運用を始めるよう検討してみてください。